住まいは芸術…動く家を手がけるクリエイター集団3選

可動産特集記事
画像出典:SAMPO Inc.

建築の領域では、これまでも機能美・造形美を追求した建築家たちが素晴らしい作品を世に送り出してきました。そして現在、住まいは土地への固定から解かれることによって、芸術として新たな転換点を迎えている!と言えなくもなさそうです。
さて、今回はオリジナルの可動産を手がける3つのクリエイター集団をご紹介します。

1.SAMPO Inc.

画像出典:SAMPO Inc.

VRを追求した先でリアルの面白さに気づき、モバイルハウス事業を開始。
お客さんは既製品を買うのではなく、住み込みで軽トラの荷台に載せられるサイズのMOC(モバイルセル)を一緒に作る。1つの部屋に過ぎないMOCを、水回りなどのインフラを持った各地のHOC(ハウスコア)に接続することで移動生活を実現するスタイル。
いろんな街に住み、いろんな人と出会う。そうやって何通りもの人生のサイクルを回すことで、通常パラレルワールドに分岐しうることでも一本の人生上で経験し尽くす。それがMOCだという。

2.awn/AWN

画像出典:awn

awn=architecture workshop network と AWN= Architects Workshop Network という2つのネットワーク組織から空間・建築デザインを軸に社会デザインの実現を目指す建築家集団。
彼らが新プロジェクトとして、太陽光発電・バッテリー、循環型ウォーターサプライ、燃焼式トイレ、最小限空調などをもつ最小限生活サポート装置「モバイルキューブ」を設計した。アルミパネルを使用していることから非常に軽く、自家用車で牽引することができる。
車中泊に抵抗がある人も、これを牽引しながら日本中を旅するドライブ旅をしてみては?

3.+tic

画像出典:+tic

静岡文化芸術大学で空間造形を学んだ鈴木知悠と鈴木陽一郎により構成される建築デザイン事務所。浜松市を拠点に活動し、建築やデザインが多くの人に開かれる未来を目指して多数のプロジェクトに取り組んでいる。
その1つである「cube」は一辺2,300mmの立方体をモジュールとした連結式移動建築。
彼らは地方市街地の立体駐車場上層階に、市街地の中心に位置し車でアクセス可能な広大な敷地として可能性を見いだした。そこにショッピングセンターや商店街とは異なる実験的な賑わいの場を作るべく、人の往来や車両の増減に対応できる移動建築「cube」を開発したのである。
可動産の未来を見せてくれるような斬新なプロジェクトに注目だ。

今回の記事のまとめ
  • 自分で作る移動空間「MOC」のSAMPO Inc.
  • 最小限生活サポート装置「モバイルキューブ」の awn/AWN
  • 街中の空洞部を再発見し活用する「cube」の +tic

可動産を手がけるクリエイター集団3選を紹介しました。次回もお楽しみに!

コメント