移動可能である可動産といえど、設置の際には生活のために送電線やガス管につなぐ必要があり、置く場所を選ぶことが多いのが現状です。しかし、可動産の中には電気・ガス等を自給自足でき、エネルギー的にも独立したオフグリッドハウスなるものがあります。
オフグリッドハウスは可動産との相性が良く、メリットがいっぱい。
- ライフラインが整備されていない場所にも移動して家や店舗を構えることができる。
- 設置する際の電気やガスの工事が不要。
- 電気代、ガス代とも無縁。
今回はそんなオフグリッドモバイルハウスを3つご紹介します!
1.イスズ社「オフグリッドトレーラーハウス」
こちらのトレーラーハウスは太陽光発電システムと蓄電池によって電力をまかない、真空型太陽熱温水器でお湯も供給可能。トイレは微生物によって排泄物を自然分解するバイオマストイレを採用しており、水を使わないので浄化槽などへの接続も不要となっています!
エネルギーを無駄に放出しないための断熱性・気密性は5 cmの断熱材と複層壁で確保。
温かさと木の香り漂う室内空間で暮らしに寄り添ったオフグリッドトレーラーハウスとなっています。
2.トランスホームジャパン社「マルチオフグリッドコンテナBOX」
こちらのコンテナハウスは主に太陽光によって発電し、それを5kWhの大容量ポータプルバッテリーに充電して使うスタイル。ACアダプタによる充電も可能で、6時間で満タンになる高効率を実現しています。
また、高い移動性も特長の1つ。写真のようにコンテナ専用車を使って後方からスライドする形で移設が可能で、クレーン車は不要です。
また、『随時かつ任意に移動ができるよう土地に定着させず、床面積が10㎡以下』という条件を満たすため、コンテナハウスとしては異例ながら法律上の建築物に該当しません(自治体によって例外はあり)。そのため、固定資産税がかからず、維持コストを抑えることができます。
3.沖華産業「発電ガラス対応コンテナハウス」
沖縄生まれのこのコンテナハウスは「発電ガラス」という変わった電力供給システムを備えています。側面と屋根上に発電モジュールが埋め込まれた発電ガラスが設置されており、視野性外観を損なうことなく電力の自給自足ができます。
沖縄で頻発する台風による停電に対応するために生まれたコンテナハウスですが、移動可能という特性もあり、各所での災害対策への貢献が期待されています。
オフグリッドの可動産はこの3つ以外にもどんどん開発されてきています。
どんどん自由になっていく住まいの形に今後も期待が高まるところです!
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